滑る座布団

概要

H12~17年 健康福祉機器事業化グループの活動成果
すべる座布団は,ケアマネージャーからの相談を受けて開発しました。

脊髄損傷による下半身不随のため,手で這って室内を移動していた方が,座ったまま簡単に移動できる福祉用具はないかという相談でした。 
まずは,体を滑らせて移動できる素材を集めることから,始めました。
最初はどの素材が良いか分からないため,メンバーそれぞれが思いついた,コロ,ローラー,スノーボード,網戸など,様々な素材を集めました。
集まった素材に対し,フロアの材質に適しているか,体重など利用者の身体的条件に合うか,耐久性はあるかなど,あらゆる課題をクリアにできるかを検討し,素材を絞っていきました。
最終的には,くれ産業振興センター技術コーディネーターからのアドバイスを受け,摩擦抵抗が最も少ないテフロン繊維の織物生地を使用し,通常の座布団と比較して,4分の1の力で移動できる座布団を開発しました。